約800万人とされる団塊の世代がまとまってリタイアする2010年頃までに起きるとされる問題があります。これらの方々が定年を迎え、主な活動の場所を会社から我が家に移すことになるその時、果たして自分が思っている居場所が家に存在するでしょうか? 実は会社を辞めてからとんでもない事実に直面することがあります。文芸春秋から出版されている「定年前リフォーム」には辞める前に必ず読んでおくと、妻といっしょに生活をしていく上で上手にリフォームできるかということが書かれています。
定年後、ある日の朝、ゆっくりと新聞でも読もうとリビングのソファに腰をおろしたとたん、「ちょっと、そこ、私の場所なんだけど・・・」と妻に言われます。そう、この家はもう既に妻の「城」だったのです。奥さんはいるはずのない日に夫がいると、生活のペースを乱されたことに戸惑いを感じます。ご主人がこれまで会社や仕事に費やしてきたのと同じだけの時間を妻は家事や子供の世話をしながら家で過ごしてきて、妻が我が城とするのは自然の流れだと・・・。
●妻は夫が定年後、誰と暮らしたいか?
男性の80%以上が「配偶者」という答えに対し、女性は65%。
女性の22%が一人暮らしを希望しています。
●男性が定年後に大切にしたいことは?
1.配偶者と暮らす
2.健康のためスポーツする
3.収入を伴う仕事をする
4.自分の子供を援助する
5.子孫と暮らす
6.地域活動を行いたい
●女性が大切にしたいことは?
1.家事の省力化
2.ものを少なくすっきりと暮らす
3.話題のスポットに頻繁に出かける
と、男女の意識は全く異なっています。この現実をご主人はいかに理解し、関係を改善するかにかかっています。サラリーマンとその妻という関係から、肩書きの無い者同士というシンプルな関係に切り替わる60歳を前に、お互いの数十年を振り返り、言葉にしあう、それはこの先の新しく長い人生を考えるための貴重な共同作業です。妻の思いをまずヒアリングすることは今後のご主人の居場所づくりにとって重要な第一段階です。そのためには、妻に本音で発言してもらう必要がありますので、妻の言葉にカチンときたりムッとする場面があっても、決して感情的にはなってはいけません。ご主人が逆切れしてしまえば、妻は本音を飲み込んでしまい、妻の城は永遠と妻だけの城になってしまいます。
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posted by 袋谷 at 02:13| 大阪 ☀|
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